12秒27
県外で暮らす長男からLINEが届いた。
「俺、足が速くなった」
嘘つけボケ!
まずそう思った。
ありえないと。
宮古島でサッカーを始めた小2(久松小)から始まり、平一小(小4~小5)、さらにインデペンディエンテに在籍していた(小6~中3)時代も、一度たりとも 「足はえー!」なんて思ったことなどなかったからだ。
しかも、「腕をもっと振れよ」と何度言っても、肩をフリフリする、カラダの軸がブレブレのパワー逃げ逃げの走り方だったわけで。
そんな長男が、「サッカー部の学年で2位」 まったくもって信じられなかった。
聞けば、100mのタイムが 12秒27。
1位のサッカー部で一番俊足な選手が12秒23なので、その差0.04。
やりおる。
きっとフォームも改善したんだろう。(あの昔のフォームでは速いはずがない!)
きっと筋肉もついたんだろう。(プロテインは毎月Amazonで買って送ってる)
きっとカラダのケアもしっかりしてるんだろう。(そう願っている)
ライバル多数でまだまだTOPチームに上がれそうで上がれない、おそらく歯痒い想いをしてるだろうけど、下を向かず、腐らず、己を磨き続けて欲しいもんです。
小さい頃からちっとも好きじゃない、セルジオ越後氏が、たまたま観てたバラエティー番組で凄い良いことを言っていた。
「人生はトーナメントじゃないよ、長い長いリーグ戦なんだよ。」と。
「最後に笑えればいい。そこまでには引き分けもボロ負けもあるだろう。それも良き糧にして日々成長できるか否かも自分次第」
糞ジジイ、いいこと言うじゃねえか、と。
(不覚にも、それ以来、少しファンになってしまったw)
レギュラーの座をまだ掴めてなくても、
劣化せず、日々地道に努力して、成長してきた証の12秒27。
父ちゃんは、その過程にあっただろう、努力と向上心を感じれたことが、何より嬉しいっす。
宮古島じゃ、当たり前に「天然芝」や「人工芝」という綺麗な緑の上でサッカーしてた奴が、
今、遠く離れた土地の、硬い土のグラウンドの上で、今日も明日も必死にもがいているかと思うと、
こちらも負けてらんねーと思うのですよ。
蒼天在上。明日もがんばろー。